昨日は夫くんの病院付き添いがあって、待合室でソワソワしていたアテシ。
まぁ〜そんな中でも頭の中は色々と回転しているもんです。
ケベック州の医療システムってやっぱり違うよなーって改めて思ったんですよ。
今までも断片的に色々と書いて来ましたが、今回は、ケベック州に長年住んでいてアテシが感じたケベック州の医療のリアルをシェアしたいと思います。
ファミリードクター(かかりつけ医)制度
ケベック州(カナダ全土かな?)では、まず「ファミリードクター」と呼ばれるかかりつけ医を持つのが基本です。
日本みたいに「今日ちょっと体調悪いから近くのクリニックへ」という感覚とは違って、基本的に何かあればまずファミリードクターに相談する、というのがここのスタイル。
実はアテシ、引っ越してすぐにファミリードクターが見つける事が出来たんですよ。
これ、ケベック州では超ラッキーな話。
夫くんも同じドクターに診てもらえているので、本当に恵まれていると思っています。
このブログでも数回書きましたが、ケベック州では慢性的なファミリードクター不足が大きな問題。
ウェイティングリストで何年も待っている人がたくさんいます。
さらに最近は法改正(Bill 11、Bill 2)の影響でクリニックが閉院したり、医師がオンタリオ州など他の州に移ってしまったりと、状況が悪化しています。
ウチが住んでいる町のクリニックも同様。
20年・30年と診てもらっていたファミリードクターを突然失ったお年寄りも多い。
結局は、ウェイティングリストの最後尾で今も待ち続けているお年寄りのカップルもいる現状です。
他人事とは思えなくて、本当に胸が痛い話です。
費用・保険の仕組み
これ、多くの人が一番驚くところだと思うんですが、カナダ(ケベック州)では医療費がほぼかかりません。
昨日の処置も、お金を1銭も病院で払っていません。
びっくりでしょ?
最初の頃は「本当に払わなくていいの?」って何度も確認してしまいました(笑)
もちろん、その分税金としてガッツリお支払いさせて頂いております。
処方箋が必要な場合は、まず職場などの民間保険を先に使う仕組み。
保険の種類によって一部個人負担が発生することもありますが、一定の限度を超えるとケベック州の公的保険(RAMQ)がカバーしてくれます。
なので医療費で青ざめた経験は今のところゼロ。
ただし歯科1・眼科・処方薬の一部などはカバー対象外になることも多く、そのあたりは別途民間保険が必要になってきます。
専門医への紹介システム
ここが正直、一番ハードルが高いところ。
カナダでは、専門医(皮膚科・整形外科など)を受診するには、ファミリードクターからの紹介状が必要になります。
自分で直接予約することはできません2。
そして紹介状を出してもらっても、待つこと1年、なんてことがザラにあります。
昨日の夫くんの処置も、ファミリードクターから専門医へ紹介状が届いてからずっと待っていました。
しかも紹介状を送ったあとのフォローが、誰がどう管理しているのかよくわからない。
患者はひたすら待つしかない、というのが正直なところ。
そこでウチらは「書面で紹介状をもらって自分で持っていく」というスタイルにしています。
そうすることで「いつ、どうやって紹介状を送ったか」が自分で把握できるし、もし必要なら持参して直接提出することもできる。
残念なのはこういった事務処理を医療機関に任せると落とし穴が多いって点ですね。
自分の治療は自分がアドヴォケイトになるしかありません。
まとめ:無料は助かるけど、待つのが仕事
カナダの医療は「とにかく無料」なのは本当にありがたい。
でも「待つ」のがセットでついてくる。
ファミリードクターを持てたらラッキー、専門医への紹介も待てて当たり前、という感覚に今はすっかりなりました。
日本の「今日具合が悪いから今日クリニックへ」という手軽さは、実はかなり恵まれたシステムだったんだなと、ここに来て改めて実感しています。
これからケベック州/カナダへの移住を考えている方の参考になれば嬉しいです。




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