ここ数年で、BLや男性同士のロマンスを描いたドラマが一気に増えてきた感じがします。
Crave/HBO Maxの新作『Heated Rivalry』もその一つ。
アイスホッケーの宿敵同士が秘めた恋へと発展するという大胆な設定で、今超ホットなシリーズです。
今日は、物語の概要もですが、シリーズでスコット・ハンターを演じるフランソワ・アルノー(François Arnaud)というアテシの推しの俳優についてちょろっと掘り下げしてみたいと思います。
『Heated Rivalry』とは?

HBO Max/Crave Canada
あらすじと世界観
本作はカナダの作家レイチェル・リードによる小説シリーズ「Game Changers」を原作としたテレビドラマです。
物語の中心にいるのは、ライバル球団で活躍する二人のプロアイスホッケー選手――モントリオール・メトロスのキャプテン、シェーン・ホランダーとボストン・レイダースのキャプテン、イリヤ・ロザノフ。
二人のライバル関係はメディアによって過熱されますが、実は互いに惹かれ合い、長年にわたって秘密の関係を続けています。
シリーズは彼らのライバル/恋人関係だけでなく、それぞれの人生や家族、チームメイトとの関係も描き、スポーツドラマと濃厚なロマンスを融合させています。

キャストとキャラクター
主演は新人のハドソン・ウィリアムズとコナー・ストーリー。
ウィリアムズは日系カナダ人のシェーン・ホランダーを、ストーリーはロシア出身のイリヤ・ロザノフを演じます。
そして今回の主役に注目したいスコット・ハンター役にフランソワ・アルノーが起用されました。
スコットはニューヨーク・アドミラルズのキャプテンであり、ファンには完璧なスター選手として知られていますが、同性の恋人を公にはできないという葛藤を抱えたキャラクターです。
また、バリスタのキップ・グレイディを演じるのはロビー・G.K.。
彼はストレートな職場で働きながら、スコットと恋に落ちる青年をうまく演じています。
| 役名 | 演者 | 特徴 |
|---|---|---|
| シェーン | ハドソン・ウィリアムズ | オタワ出身のメトロス主将 |
| イリヤ | コナー・ストーリー | モスクワ出身のレイダース主将 |
| スコット | フランソワ・アルノー | ニューヨーク・アドミラルズ主将。完璧主義者だがゲイであることを隠している |
| キップ | ロビー・G.K. | ジュースバーで働くバリスタ。スコットの恋人 |

HBO Max/Crave Canada
制作背景と評価
ドラマ化は脚本家/監督のジェイコブ・ティアニーが原作の権利を取得したことから始まったそうです。
原作の過激な性描写を映像化できるか疑問視する声もありましたが、ティアニーは「性行為はキャラクターの成長そのものだ」と語り、物語から性を切り離さなかったと述べています。
2025年の製作発表後、CraveとBell Mediaが出資し、カナダ各地で撮影が行われました。
初シーズンは全6話で、性的描写と繊細な心理描写の両立が評価され、CraveとHBO Maxは放送後にシーズン2の制作を決定しました。
スコット・ハンターとは
スコット・ハンターは原作小説シリーズ第一作『Game Changer』の主人公。
原作でもドラマでもとっても重要な役割を果たします。
彼はニューヨーク・アドミラルズの主力選手で、チームの顔とも言える存在。
几帳面でストイックな性格から常に完璧を求め、試合前のルーティンを守り抜く人物として描かれています。
劇中では、縁起を担いで行きつけのスムージーショップでバリスタのキップが作るドリンクを飲んで得点力を取り戻し、やがてキップと恋に落ちるというストーリーが描かれています。
シーズン1では、スコットがクローゼットから出ることを恐れてキップとの関係を秘密にし続けます。
しかし第5話でアドミラルズが優勝を決めた際、自分の周りにだけ『愛する家族もパートナーもいない』ことに強く悲しく感じてしまいます。
彼が見上げた先にいたキップ。
スコットは表彰式の場にキップを呼び込み、リンクの中央でキスをしながら思いもしない劇的なカミングアウトを果たします。
この勇気ある瞬間は劇中でも大きな感動を呼び、作品が描く“男性の感情表現”を象徴するシーンとなりました。

フランソワ・アルノーのプロフィール

生い立ちとキャリア
フランソワ・アルノーは1985年7月5日、カナダのモントリオール生まれ。
地元のコンセルヴァトワールで演技を学び、2007年頃からカナダのテレビシリーズに出演しキャリアをスタートさせます。
2011年には米Showtimeの歴史ドラマ『The Borgias』でチェーザレ・ボルジア役を演じ、国際的に注目を浴びました。
その後、NBCの『Blindspot』で謎めいたオスカーを、CBCのコメディ『Schitt’s Creek』では主人公デイヴィッドの元恋人で写真家のセバスチャン・レインを演じるなど、多彩な役柄で活躍。
さらに超自然ドラマ『Midnight, Texas』では主人公マンフレッドを務めるなど、ジャンルを問わず存在感を示しています。
最近ではドラマ『Surface』や『Plan B』、大ヒットドラマ『Yellowjackets』など幅広い作品に出演し、2025年には雑誌Outが選ぶ「Out100」受賞者の一人として紹介されました。
こうしたキャリアの多様性が、今回の『Heated Rivalry』で複雑な心情を抱えたスコットを演じるうえで大きな強みとなっています。
セクシュアリティとパーソナルライフ
アルノー自身は2020年の「バイセクシュアル可視化の日」にInstagramのストーリーでバイセクシュアルであることを公表しています。(out.com)
彼は「自分の性的指向がグレーゾーンにあり、男性にも女性にも惹かれてきた」と述べ、バイセクシュアルに対する偏見や誤解を指摘しました。
また、沈黙は偏見を助長することを理由に、公にする決断をしたと語っています。
2026年のプロモーションインタビューでは、男性同士の恋愛を描く『Heated Rivalry』の魅力について「派手なシーンよりも、男性が感情をさらけ出す姿に魅力がある」と答えています。
作品が男性の感情表現を広げる役割を担っていると強調しました。
こうした姿勢は作品にリアリティを与えるだけでなく、LGBTQ+コミュニティへの理解を広げるきっかけにもなっていると思います。
語学と多才な面
アルノーはフランス語と英語に加えてスペイン語も話すそうです。
若い頃にアルゼンチンで過ごした経験やチリ出身の恋人との生活で磨いたんだとか。
演技以外にも写真家やミュージシャンとしての活動歴があり、表現者として多彩な才能を持つ点も注目されています。
おわりに
『Heated Rivalry』は、スポーツロマンスとしての熱さと、ゲイ男性たちの繊細な心理描写が共存する稀有な作品です。
特にスコット役のフランソワ・アルノーは、自身のカミングアウト経験を活かしながら、完璧主義者でありながらも葛藤するプロ選手を人間味豊かに演じています。
今後のシーズンでは、スコットとキップ、そしてシェーンとイリヤの関係がどのように発展していくのか、引き続き注目したいところです。
作品は成人向けの内容が含まれているため、視聴する際は環境に注意しつつ、ぜひ彼らの熱い恋とライバル関係を楽しんでみてください。



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