医師が去るケベック、Bill 2が引き起こす崩壊

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こんにちは、けび子( @musclelog.ca)です。

ついこの前、ケベックの医師給与法案「Bill 2」について投稿したばかりだけど・・・

また深刻なニュースが出てきたのでちょっと書きたいと思います。

アウトウエ地方の麻酔科部長、Trevor Hennessey 医師が退職してケベックを離れるって発表。

理由は、やっぱりBill 2

「もう希望が持てない」「戦いに疲れた」と語っていて、その言葉の重さにちょっと胸が詰まってしまいます。

Bill 2は、医師の給与を政府が設定する“パフォーマンス目標”に紐づけ、達成できない場合は罰金まで科すという、かなり強引な制度。

医師たちは「現場に十分なリソースも無いのに、目標だけ押し付けられるのは無理」と警告していたけれど…

実際に医師たちの移住申請が増えて現実になっているみたい。

  • オンタリオへ:申請240件以上、登録26件
  • ニューブランズウィックへ:10月だけで70件申請(通常は月3〜4件)

数字だけ見ても、これはただの不満じゃなく本気の流出


そして、Hennessey 医師のコメントが特に印象的。

来週、地域のトラウマセンターは看護師不足で5室中1室しか手術室が開かない
外科医も麻酔医もいるのに、家で座っているしかない

医師がいるのに、看護師が足りず手術室が動かない。

そして新しい法律で、医師はさらに追い込まれる。

これ、ほんとに医療システムとして成り立ってるのか…って考えさせられます。


さらに、Bill 2をめぐって政治側にも亀裂。

CAQから議員が辞任したり、除名されたり。

内部からも「これはまずい」という声が出ているらしいですよ。

一方、専門医の団体は裁判所に一時停止を申し立てるほど。

この法律が「患者のため」と言うには無理があるって、やっぱり思いますよね。


ここからどこまで悪化するのか、正直想像したくない。

ケベックの医療は、すでにギリギリな状態。

制度改革は必要だとしても、医師が逃げていくような改革でいいはずがない。

この先どうなることやら…


👉 【関連記事】Bill 2──理解もせずに可決された、ケベック医療の危機

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 世の中にはKPIとかKGIとか導入されて、それが最新の正義みたいな風潮がありますが、教育とか医療の場に導入するのはどうなのかなと思います。

    崇高な目標も無いし何も達成して無いけど、真面目に頑張って生きてきた人達が普通に暮らせる世の中の方が幸せですよね。

    • Giroさん、こんにちは〜❣️
      今日もコメント有難うございます🙏

      指数というのはあくまでも参考であって、決定手段では無いはず。
      仰る通り医療や教育など場には適さないと思います。

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