9月25日から始まったカナダポストの全国ストライキ。
すでに一週間が経ち、全国で郵便や荷物の配達が止まっています。
私たちの生活や仕事にどう影響しているのか、ポイントを整理してみました。
郵便・荷物は届くのか?
結論から言うと、届きません。
ストライキ中は郵便・荷物の引き受けも配達も全面的に停止。
すでにシステムに入っている郵便物や荷物は保管されたままで、ストが終わるまで動きません。
カナダポストの発表によると、スト終了後は「大量の滞留物を処理するため、しばらく遅延が発生する」とのこと。
サービス保証も一時停止中です。
例外はあるの?
一部の例外はあります。
- 社会保障給付金の小切手:高齢者など生活に必要な人に届くよう、カナダポストと労働組合が合意しています。
- 生き物の配送:すでに発送された動物は配達されますが、新規受付は停止中です。
その他、政府からの支払いについては 銀行の直接入金(Direct Deposit) を利用するよう推奨されています。
パスポート・免許証・保険証は?
- パスポート:申請は処理中ですが、新しいパスポートの郵送はスト終了まで止まります。旅行などで至急必要な場合は、Service Canadaやパスポートオフィスでの受け取り、または有料の宅配便利用が可能です。
- 運転免許証・健康保険証:すでに郵送されたものは届かずに止まっている状態。暫定カードやレシートをしっかり保管しておく必要があります。
どうしても送りたい時は?
カナダポストが使えない代わりに、民間の宅配業者が利用可能です。
- FedEx, Purolator, UPS, DHL, Canpar など大手
- 都市部の小規模配送サービスや自転車便
- Uber・Lyftなどのライドシェアによるローカル配送サービス
料金は割高になることが多いですが、急ぎのときは選択肢になります。
なぜストライキに?
カナダ郵便労働組合(CUPW)は、政府が打ち出した「サービス大幅見直し」に反発してストに突入しました。
政府案には以下が含まれています:
- 一部の地方郵便局の閉鎖
- 毎日のドアツードア配達を廃止し、コミュニティメールボックスに移行
組合は「雇用と公共サービスへの攻撃だ」と反発し、同時に賃金・労働条件の改善も求めています。
一方でカナダポストのCEOは「毎年約10億ドルの赤字を国民が負担している現状を変えるための現実的改革だ」と主張。両者の溝は深い状況です。
個人的な考え:カナダポストの未来は?
今回のストライキのニュースを見ながら、どうしても思い出すのが日本の郵政民営化です。
日本もかつて「国が赤字を抱えてまで郵便サービスを維持できるのか?」という大きな議論があり、最終的には民営化へと舵を切りました。
正直、カナダポストも同じ流れに向かうのではないでしょうか。
- 人件費や退職金の負担が膨らみ続ける中で、公共サービスとしての運営は限界に近い
- 配達量はネット通販で増えているように見えても、郵便物自体は減少している
- サービスの質や量を落としても集客(利用者数)を維持して運営するのは、すでに不可能に近い
こうした現実を考えると、「いつまで国が郵便を抱え続けられるのか?」という問いに、答えを出す時期が来ているように思えます。
郵便は私たちの生活に直結するサービスだからこそ、国民も利用者として真剣に議論に参加すべき時なのかもしれません。
コメント
コメント一覧 (2件)
そういえば日本でもありましたね。郵政民営化問題。
当時推進した総理大臣の息子が総理大臣になるんでしょうか?
セクシーな息子に何かをぶっ壊す丹力は無いと思いますけどね。
Giroさん、こんにちは〜❣️
今週も毎日コメント頂いて感謝しております🙏
日本は郵政民営化の後はどうなんですかね。
上手く行っているのかと・・・
ここでは何でもすぐストになるのどうにかならんかなぁ〜