面白いニュースを読んだのでちょっと共有。
「転職してみようかな」「今の業界って実際どうなんだろう?」
アテシもしょっちゅうたまに思うこと。
そんな人に気になるニュースがカナダ統計局(Statistics Canada)から発表されました。
2025年9月時点でのケベック州フルタイム労働者の週給中央値は $1,264.90(約13万円)。
ただし業界ごとの差は大きく、意外な分野が上位にランクインしています。
どんな業界が出ているのかちょっと覗いてみることにしましょう。
業界別・週給ランキング(中央値)
16位 宿泊・飲食業 —— $800/週(約41,600ドル/年)
15位 農業 —— $940/週(約48,880ドル/年)
14位 卸売・小売業 —— $994.50/週(約51,714ドル/年)
13位 ビジネス・建物管理・事務サポート —— $1,038.40/週
12位 医療・福祉 —— $1,063.13/週
11位 その他サービス(行政を除く)—— $1,200/週
10位 運輸・倉庫業 —— $1,240/週
9位 製造業 —— $1,276.13/週(約66,000ドル/年)
8位 教育サービス —— $1,442.35/週
7位 金融・保険・不動産・リース業 —— $1,470/週
6位 建設業 —— $1,480.74/週
5位 専門職・科学技術サービス —— $1,500/週
4位 情報・文化・レクリエーション —— $1,505/週
3位 行政(公務員)—— $1,575/週
2位 公共事業(電気・水道・廃棄物)—— $1,925/週
1位 林業・漁業・鉱業・採石・石油・ガス —— $1,968/週(約102,000ドル/年)
トップとボトムの差は2倍以上
一番下の宿泊・飲食業は週に約800ドル。
サーバーやキッチンスタッフ、マネージャーまで含めても、まだまだ厳しい水準。
一方で最も高いのは、林業・鉱業・資源エネルギー関連。
リモート地での過酷な労働環境ではあるけれど、週給約2,000ドルと圧倒的。
前年比で13%、前月比で23%も上昇していて、カナダのエネルギー需要を反映している感じです。
現場から見た「製造業」のリアル
アテシ自身も製造業で働いているので、ランキング9位という数字には正直ちょっと納得。
派手ではないけど、安定感がある業界なんじゃないかな。
ケベックの製造業は幅広く、食品加工から航空機、金属、医療機器まで多種多様。
特にモントリオール周辺ではハイテク系の工場や輸出関連が多く、工場によっては賃金も福利厚生もかなり良いところもあります。
ただし、ここケベック州は公用語が完全にフランス語のみ。
つまり、フランス語ができなければ職に就くのはほぼ不可能です。
英語が通じる場面もあるけど、それはごく一部。
外資系や投資関連の企業など、一部のグローバル企業では英語も使える例外がありますが、それでも書類や安全マニュアル、研修、作業指示など、基本はすべてフランス語。
アテシは30を過ぎてからケベックに来たけど、そこから新しい言語をゼロから覚えるのは本当にしんどい。
正直に言うと――今でも一番フランス語が嫌いです(笑)。
でも、言語を避けてはこの地では生きていけない。
少しずつ覚えていくうちに、「ケベックで“働く”ってこういうことなんだな」と実感しました。
「稼げる業界」より「続けられる働き方」
数字だけを見ると、給料の高い業界に目が行きがちだけど、ケベックで暮らしていると、お金よりも生活のバランスを大切にする文化を感じます。
残業が少なくて、家族や自分の時間を優先できる職場が多い。
有給も取りやすいし、上司が休暇中に連絡してくるなんてまずない(笑)。
製造業も、地味に見えて実はこういう「生活の安定」が得やすい分野。
朝早くて寒い冬もあるけど、自分のペースで暮らして働けるのはケベックらしい魅力です。
最後に:数字の裏にある“ケベックらしさ”
今回の統計を見て感じるのは、「ケベックの働き方=収入+余白のバランス」なのかなぁってこと。
高収入でも時間に追われる業界もあれば、控えめな給料でもストレス少なく暮らせる環境もある。
色々と、ケベック州の暗い面をニュースを通して投稿してきたけど、アテシにとっては、安定した仕事場を提供してくれているのは事実。
退職するまでは、これで良いんだと言い聞かせています☕🍁
📊 出典:Statistics Canada, September 2025 – Median Weekly Earnings in Quebec
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