先日のディナーテーブルで。
お友達のジョニーがエキサイトしながら見せて来た一つのショート動画。
SNSで世界的に有名になった、千葉県の市川市動植物園で暮らす子ザル「パンチ」のものでした。
動画を見せながら、必死に話をするジョニー
生まれてすぐに親に捨てられて、飼育員からもらったオランウータンのぬいぐるみを持ち歩いているんだよ。かわいそうに、周りの群れからはイジメられているんだってよ。飼育員の人には懐いていみたいだけど。
こう言った動画を見たまま鵜呑みする年代なのでしょうか。
正直全く興味もなかったので、その場はそうなんだぁ〜と流したものの、また大袈裟に話が盛られているんじゃないかなぁ〜って思ったのでちょっと調べてみたんです。
それで分かったことがこちら:
- 出生は2025年7月26日
- 母ザルが出産後に衰弱し育てられなくなり、翌日から人工哺育が始まった
- 人工哺育は試行錯誤を経て2026年1月19日まで続く
- 同日から群れで過ごす段階に移行
- 群れで暮らし始めて約1か月、雨宿りを他個体と並んで行う様子や、毛づくろい(する/される)が確認されている
- 給餌の時間に飼育員へ一直線に向かうなど、人への愛着が残る場面も報じられている
国内の反応は大きく二層だったそうです。
ひとつは「がんばれ」「見守りたい」という応援で、ハッシュタグ「#がんばれパンチ」が拡散。
来園・撮影・投稿で『見守り共同体』なんかも出来たそう。
もうひとつは、群れの中で起きる衝突の切り取り動画を見て「いじめでは」「かわいそう」と受け止める声。
この後者が頂点に達したのが、2月19日撮影とみられる「引きずられ」動画。
園側は翌日の2月20日に、当該行為を“本気の攻撃”ではなく、子ザルを守ろうとした母ザルによる叱責・しつけの可能性があることを説明。
「ただかわいそうと思うのではなく、パンチの頑張りを応援していただければ」と呼びかけています。
SNSを通じて日本を超えて世界各国へと広がっていったパンチ君の様子。
かわいさと痛ましさが同時に読まれて、報道は今でもさらに拡散されています。
Reutersは、母ザルに見放された直後に第三者が気づいて飼育員が対応したことや、ぬいぐるみ選定の理由、そして群れへの統合が「学習プロセスの一部」であるという園側の見立てを伝えています。
ただ海外では、動物園そのものへの倫理批判も強まった様です。
PETAは「動物園はサンクチュアリではない」とし、信頼できる保護施設への移送を訴えています(同団体の主張であり、園側の公式見解ではありません)。

なんでもニホンザルの子は、母にしがみつくことで身体発達と安心を得るんだそうです。
人工哺育は「栄養管理」だけでなく、「接触・探索・社会学習」をどう補うかも考慮されているんだとか。
ぬいぐるみは情緒的慰めとして語られがちですが、実際は「つかむ/引き寄せる/抱きつく」という発達課題を代替する側面があるんだと、飼育員は説明されています。
アテシ動画を見ただけで、感情的にあーだこーだ言えるほど自分たちには知識も経験もないってことですよ。
また、霊長類の飼育・繁殖・移送に関してはInternational Primatological Societyの国際ガイドラインってのも参照されます。
移送は「かわいそうだから即移す」で済まず、健康評価、隔離・順化、受け入れ側の群れ構成、ストレス管理など多段階の意思決定が必要なんだそうです。
SNS上の「いじめ」「虐待」判定は、短い動画からは誤りやすいってのは分かりますが・・・。
園の説明だけじゃなくて、第三者の専門的評価やデータ(負傷の有無、行動指標、観覧圧の管理状況など)が継続的に共有され続けることも大切だと思います。
まぁ〜、SNSだけを見て騒いでいる人たちはその続きを見ることをしないのも大きな問題ですけどね・・・😮💨
WATCH — Punch, a viral baby monkey, is melting hearts with his stuffed bestie | CBC NEWS













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