年末旅行シーズン直前にまた航空ストの影です…
Air Transat が、パイロットのストライキ予告を受けて、今日から段階的にフライト停止を開始しています。
スト突入の可能性は12月10日（水）朝。
回避できても、事前キャンセルが続くため、数日以上の混乱は避けられそうにない状況。
運航会社 Transat A.T. は、ストの可能性が高まるにつれキャンセルはさらに増加する見通し。
すでに冬のピークシーズンに向けて旅客への影響が広がると思います。
ストの背景：10年前の労働協約が限界に
Air Line Pilots Association（ALPA）は、
- 賃上げ
- 雇用の安定
- 生活の質の改善
といった条件を求め、週末に72時間前通告を発出。
Air Transat のパイロットたちは、コロナ後に4人に1人が他社へ流出。
昨今のパイロット不足の中で待遇改善を求める動きが加速しているそうです。
実際、Air Canada や米大手航空会社は大幅な賃上げ契約を結んでおり、Transat だけが取り残された形。
今回の投票では99％がスト賛成。
運航への影響：数万人規模
Air Transat は現状、40機ほどの機材で週に500便以上を運航。
ストが短期間で終わったとしても、一度崩れたスケジュールは数日から長ければ1週間以上乱れが続く可能性は大。
航空経済の専門家によれば、フライトは「売れ残り不可商品」と同じ感覚らしいです。
つまり、1便でもキャンセルすれば即損失。
クリスマスや正月だったり冬の稼ぎ時にこれが起きるのは、会社にとって非常に痛い展開。
経営不安も重なる苦境
Air Transat は2018年以降、年次黒字を出せていないんだそう。
さらに先週は、Quebecor のトップである Pierre Karl Péladeau が経営陣の入れ替えと戦略転換を求める「取締役会への揺さぶり」を掛けており、社内政治でも揺れ続けているんだとか。
スト → キャンセル → 収益悪化 → 経営不安
このループに入りかねないのが現在の状況。
ちょっとひと言（個人的ぼやき）
今週はトロント出張もあって、クリスマスには PV にも飛ぶ予定。
いやぁ〜、エア・カナダで予約してて本当に助かった。
どうかエアカナダに飛び火しないように…ほんと頼むよ。 🎄✈️
👉 今日の投稿はこちらの記事を基にしています。｜ CTV News
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コメント
コメント一覧 （1件）
一つの航空会社に問題があると、競合路線を持つ航空会社に影響は0ではないですよね。私も祈っております。
うちのは出発前にオイル交換に行くそうです。