今日は、先日最終回が放映された韓国BL『대도시의 사랑법 (Love in the Big City)』について感想諸々含めて書こうとおもいます。
このドラマは、『Queer As Folks』の現代版みたいだなって思わせる感じが強かったです。
ゲイだから味わう屈辱だったり絶望感。
ソウルという大都市の中で、飲み込まれない様生き延びようとしていく若者たちの姿を描いたドラマ。
ℹ️ 作品基本情報
- 대도시의 사랑법 (Love in the Big City)
- 韓国/BL
- 2024年
- 全8話
- Vikiで見ました(地域によってはNetFlixでも観れるとか?)
✒️ あらすじ
韓国のゲイ男性であるコ・ヨン(ナム・ユンス)は、ストレートな女性であるミ・エ(イ・スギョン)と一緒に暮らしています。コ・ヨンは個人の成長の旅に乗り出します。
彼は自分の性的指向を否定している母親との関係に苦しんでおり、社会的圧力により恋人のギュホ(ジンホウン)と別れることを余儀なくされています。
別れから立ち直ったコ・ヨンは、偶然知り合った見知らぬ人とタイに旅行し、その過程で自分自身についてもっと学ぶことになります。
コ・ヨンは彼が望む個人的な悟りに到達できるだろうか?
この2024年の韓国ドラマは、パク・サンヨンの同名の小説を基に、ホ・ジンホ、ホン・ジヨン、ソン・テギョム、キム・セインを監督として異なるエピソードとして出演します。
❤️ 感想
(※記憶の中の空気感だけで書いてますが、大体こんな感じだったはず…)
去年観た韓国BLの中で、正直ストーリーの細かい部分はすっかり抜け落ちてるんだけど、妙に胸の奥に残ってる「良かったわ、これ」感だけは消えてない。
たぶん韓国ドラマではまだかなり攻めた題材だとおもったし、シーンの配置もどこか懐かしく、自分の世代だと『Queer As Folk』の韓国版か?って思った瞬間すらあったからかもですね。
まあQAFほどショックバリュー全開じゃないけどね。




物語は主人公の“眩しさ”と“落ち着いていく過程”が軸で、若い頃の自意識、過剰さ、自由さ、その全部がだんだん削れていく。
リアルすぎて笑えない変化なんだけど、そこに時々差し込まれる優しさや痛みが妙に生々しい。
恋人たちとの関係性も、彼自身の弱さや期待値の高さが全部絡まって、「続けるべきじゃなかった関係」と「本当は続けられた関係」の境界線が曖昧で残酷。
特にあの、「大切に思ってたのに手放してしまう」感じ。
見ている側が一番痛いやつ。
友人グループとルームメイトの存在が、この作品の灯りみたいな役割で、彼の人生の電源になってるのがとても良かった。
でもその裏側に隠しているものもあって、特に彼のHIVステータスに関する描写は、韓国では相当攻めていたと思う。
それでも作品全体は優しくて、彼の人生の浮き沈みを丸ごと抱えて前に進ませる作りだった。
終盤で挿入される回想シーンの使い方がまた上手くて、「これが本来のフラッシュバックの使い方だよ!」って監督に拍手したくなるぐらい自然で美しい。
キャラクターも全員生きていて、彼自身も、眩しい自由さと不安の同居が絶妙だった。
とにかく一度は観て損しないタイ




⭐️ 総評
- 韓国のゲイシーンに興味があるひとやナム・ユンスのファンは必見。
- 映画版もあるのでそちらも観てみたい。



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